1.青森 大人の冬休み 八戸・三沢・十和田

「寒い、寒い」と、縮こまってしまいそうな冬。
今冬は「寒波が押し寄せる」という言葉を、天気予報で幾度となく聞いた気がします。けれど、寒いからこそ味わうことのできる楽しい冬の旅があるんですよね。
今回の舞台は青森。八戸、三沢、十和田、そして奥入瀬渓流。
家にこもっていちゃあ、もったいない。冬を満喫する、大人のぜいたくな旅へ。

 

星野リゾート 青森屋の敷地内で、冬季限定で楽しめるねぶたの山車。真っ白な雪に反射して、色鮮やかに光る山車は圧巻。

 

寒波が到来した12月中旬。東京駅から約3時間、八戸駅へ向かう東北新幹線の車窓に流れる景色は、真っ白に雪化粧をした東北のまち並みだった。
「日本海側は、雪がななずっせんつ(70㎝)積もったらしいねえ」八戸市内を走るタクシーの中で、年配の運転手がなまりのある言葉で話しかけてくれる。方言を聞くと、「ああ、旅がはじまった」とわくわくする。ザク、ザク、と新雪を踏む音や、駅で列車を待ちながら、ぐっと寒さをこらえているときの静かな時間。毎日この寒さの中で生活している人には怒られるかもしれないけれど、肌で感じるこの冬の寒さは嫌いじゃない。そして寒いからこそ、お店に入った時、美味しいものを食べたとき、それと温泉に入ったときの、「温かさ」が体中に染み渡る感覚が幸せなのだ。

 

八戸市営魚菜小売市場での風景。寒さに負けず活気づく市場で、新鮮な魚を堪能。

 八戸から電車で約20分の三沢、三沢からさらにバスで約40分の十和田。決して多いとは言えない運行本数の電車とバスの時刻表を眺めつつ、2泊3日でできるだけいろんな場所を巡ることができる旅程を組んでいく。これがまた楽しい。美味しくて鮮度のある(なおかつ安い!)海鮮を八戸でたらふく食べて、十和田ではゆったりとアートを鑑賞し、夜は三沢でアメリカンバーをはしご酒。こんな冬休み、大人でないと楽しめない。青森にこんなぜいたくがあるなんて、知らなかった。

目次

1.青森 大人の冬休み 八戸・三沢・十和田

2.十和田市現代美術館
3.冬の青森を堪能するためのスポットをご紹介!
4.青森随一の❝フォトジェニック❞な旅館へ 

5.冬景色を撮るなら、奥入瀬へ
6.CATCH the STAR 星取県フォトコンテスト結果発表!

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